ホームページを拝見させていただきました。
風歌ちゃんの可愛らしい姿とご両親の深い愛が感じられるHPをみながら、
お二人がいまどんなに悔しい思いをされていることかと思うと、返す言葉もみつかりません。
1972年12月14日私どもの長男「径一」は1歳2ヶ月で竹ノ塚ベビーセンターという東京都足立区にある無認可保育所で
亡くなりました。「気づいたらおかしくなっていた」という保母の発言。風歌ちゃんとおなじように、
朝元気に保育園に向かった息子が、突然死ぬなんて考えてもみませんでした。
悲しみの中で私たちができることはなんだろうと、毎日考えました。
そして、このように亡くなっていく子供たちは、他にもいるのではないだろうか。
なぜ、径一は死んでしまったのか原因を追求していくことで、こうした事故を防ぐことができるのではないだろうかと、 考えました。
それからの毎日は、仕事を終えた時間は悲しみから逃れるが如く動き出しました。
裁判闘争を行ないながら社会に訴えていくこと、事故例を調べることなど、てさぐりながら、多くの方に支えられた12年。
最高裁までの裁判はすべて敗訴しました。
敗訴でも、裁判を闘ってよかったと思っています。裁判をやらなければ解らなかった多くの事が明らかに成りました。
そして、その過程でつくった事故例調査報告書「130の小さな叫び」 が
多くの方に読まれてきたことをみれば苦労が少しは報われます。
しかし、あれから、27年が経とうとしているのに、いまだに保育状況が
変わらず、風歌ちゃんのような犠牲者が後を経たないということに悔しさと憤りどおりが募ります。
いまはホームページという、多くの方に知らせる手段があります。悲しみの中
で作成された宮田さんご夫妻の思いを綴ったこのホームページは素晴らしい
ものだと思います。未然防止を兼ねて多くの方に警鐘できる内容だと思います。

風歌ちゃんのご冥福をお祈りいたしております。
寒くなってまいりました。お二人とも、お身体をご自愛下さい
「径一君のママより」