2003年12月18日(木)
東邦大の上告退け両親勝訴 うつぶせ寝の乳児死亡で
東邦大大橋病院(東京都目黒区)で、うつぶせ寝の生後間もない二男が脳性まひになり
7カ月後に死亡したとして、舞台俳優の井上達也さん夫妻が、
東邦大に損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第一小法廷(深沢武久裁判長)は18日
東邦大側の上告を退ける決定をした。
約4800万円の支払いを命じた両親側勝訴の1、2審判決が確定した。
訴訟では、うつぶせ寝による窒息か乳幼児突然死症候群(SIDS)かが争われたが、
1998年の東京地裁、2001年の東京高裁とも窒息と判断。
病院が当直の看護師を1人しか置かず、監視体制が不十分だったことなどを認め、
賠償を命じていた。
また民事訴訟とは別に、担当の女性看護師(37)が業務上過失致死罪に問われ、
罰金40万円の有罪が確定している。
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