緊急告知

(裁判情報)

現実社会での戦い
裁判に関する情報をお知らせします。
お近くにお住まいで、
この問題に興味のある方は、
是非傍聴して欲しいと思います。
世の中の関心度が上がれば
それだけ、この問題の矛盾に対して
憤りを感じる方も増えるものと信じています。
以下にその情報と
残された遺族のコメントを
紹介します。


 1月 29日 (月) 午前10:00〜12:00
東京地裁 刑事6部 422号法廷 
直接422号法廷にお越し下さい。

    傍聴はどなたでもできます。 関心のある方は、是非傍聴してみて下さい。
            
≪母・立子さんのコメント≫
 民事裁判が始まって5年が経ち刑事裁判がやっと始まりました。
最愛の湧介を亡くして得たものは言葉では伝えられない深い悲しみと、
苦しい戦い。同じように親の知らないところでうつぶせ寝にされ、
ほったらかしにされ、杜撰な管理により我が子を亡くした他の親たちとの出会い。
そのなかで私が他のケースと違うところは、私が発見者の一人であるということ。
後から事態を知らされたのではなく、自分のこの目で我が子の耐えがたい姿を
目の当たりにしたということなのです。その分、証言台に立ちその当時の事を、
哀しい場面を思い起こさせられながら、相手側弁護士にまるで
被疑者のように扱われ、屈辱をあじあわなければならないなんて、日本の裁判には
被害者の人権なんて全くないのかと感じています。
そして、刑事裁判は民事とは違い検事との信頼関係もないまま、
子供の命の戦いを全て託さなければならないということも・・・・・やっと、ここまで来たのに・・・・・・
嘘をつき続ける病院や看護婦さんに対しては、事実をちゃんと受け止めて湧介の死
を教訓化し2度と同じ悲しみを繰り返さないでほしい、自分の保身のためだけに嘘を
つかないでほしい。そして、湧介に謝ってほしい!私たちの思いは真実を明らかにし
たいただそれだけなのです。
今でも同じような事故が起こり続けています。死ななくてもいい子供の命を守るためにも、
この裁判を多くの方に見届けていただければと思っております。
何が良くて何が悪いのか、何が本当で何が嘘か、
多くの方の目や耳で受け止めていただければと願っております。
                           井上 立子
≪父・達也さんのコメント≫
生まれて たったの3日しかママに抱かれてオッパイを飲むことが出来なかった湧介
植物状態にされ、それでも頑張って7ヶ月間生き抜いた湧介
自然の陽の光りをその身に一度も浴びることなく、病室の中で、苦しむだけの短い一
生を終え逝ってしまった湧介

祝福され、すくすくと育っていくはずだった湧介を突如襲った新生児室での窒息事故・・・・・。

あの日から 6年がたちました。
その後も同じように生命を奪われていく赤ちゃんたちの数は、全国的にいっこうに減
る兆しも見えません。
本当ならこの春からピカピカのランドセルを背負って小学校に通うはずだった湧介
は、いったい空の向こうでこの現状をどう感じているのだろう?

病院側はこう言います。 湧介が勝手に死んだんだと。
そして湧介の死を教訓とすることもなければ、管理の改善をすることもありません。
組織ぐるみで嘘を重ね、ただただ言い逃れを図ろうとするばかりです。そこには本来
在るべき生命への尊厳など欠片も在りません。

苦しくて、苦しくて、でもそれを伝える言葉をまだ持っていなかった湧介の代わり
に、私たちは叫びます。
法廷には被害者やその残された家族に対する敬意は存在しません。
繰り返し繰り返し何度も心の瘡ぶたを剥がされ、鮮血を流す日々が続きます。
しかし病院側の自浄が望めない以上、私たち残された親たちが訴えていくしか現状を
変えていく手立てはありません。一人一人の声は細く小さくとも、その声が幾重にも
重なれば、やがては大きな力強い声となるはずです。
ですから、少しでも多くの人に裁判を傍聴していただきたいのです。
裁判の在り方が、いかに現実社会の常識とかけ離れているか、被告人そして病院側の
言い分がいかに不自然で、単なる論理のすり替えに過ぎない詭弁なのか、
皆さんに見届けていただきたいのです。
何が嘘で何が真実なのか、その目でその耳でその心で感じていただきたいのです。

守られるべき小さな生命が、あまりにも安易に扱われている現状を少しでも変えていくために・・・。



この裁判は、あしあとのページにいる
湧介君の裁判です。

どうか湧介君の味方になってください。
よろしくお願いします。

2001年1月12日