友美ちゃんのお母さんからのメール


私は12年前に、その時1歳2ヶ月だった娘を無認可保育園で亡くしました。
今年は13回忌を迎えます。
最近また保育園での死亡事故があり、
虐待を認めたというのをやってて、
やるせない気持ちでニュースを見てました。
私の時は、警察の検分から「SIDSだ!」と決め付けられ、
それから裁判を起こしたんですが、
検察庁はめんどくさがり、適当な検分をし、不起訴にされました。
娘は解剖の結果、吐物によって気管が詰まった窒息死でした。
民事の方で約4年戦いましたが、結局あの頃、
無認可保育園のただの事故としか判断されず、
預けた保護者が6割悪いという結果で終了しました。
相手の弁護士からは
「月5万ぐらいの保育料でねぇ。命の保証できないでしょ」
とまで言われ腹がたちました。
東京高裁にも持ち込みましたが、
東京高裁では、「こんなのは和解してくれ」と言われ、
「和解にしないと、あなたは完全に負ける」とまで言われ、
そこで、和解にしたという状況です。
今考えたらもっと戦えばよかったと思ってます。
あの頃裁判が長すぎて疲れてたのかもしれません。
そして、弁護士から「マスコミに公表するといい」と言われたのですが、
家族が世間にさらされることを嫌い、やめたのです。
それも今考えれば、マスコミに取り上げてもらえばよかったと後悔しています。

娘の死亡した状況は、ベッドに2人いれられ、
30分間放っておかれたという状況でした。
園の人が発見した時には、すでに死亡していたそうです。
その時、娘はまだ預けられて1ヶ月。慣れないために毎日泣いてたそうです。
泣きじゃくってた娘は、吐いたのでしょう。そして詰まらせたのです。
保育園側に「毎日泣いてませんか?」と聞いても
「泣いてない」とウソをつかれ、
オムツも園に預けてあるものと、家の物とメーカーをわざと変えてみたところ、
預けた時に履いてたオムツのまんまということが
多々ありました。
私もすぐ園を変えればよかったと後悔の念でいっぱいです。

今だったら、もっと問題にしてくれたことでしょう。
最近このよーな事件が多すぎるからです。
ホントだったら、12年前の私の事件の時に無認可保育園の改正を
するべきだったんです。二度と起こらないよーに。。。
今の今までほったらかしの無認可保育園。
行政もくだらんことばっかりやって、肝心な事には手をつけず・・。
あきれる日本国だと思っています。
そして、裁判!あんな裁判すぐやめるべきです。
世間をろくに知らない裁判長たち。
裁判長が私に言いました。
「あなたは悪いと思ってないんですか?」と。
結局人事なんですよね。。。。

本当は、私は裁判が終わった時点でこの件を
何もなかったよーにしたいと今まできました。
結局は逃げる形にしてたかもしれません。
けど、「ちびっこ園」の問題が出てから、沸々と怒りが込み上げ、
そして、今回「風のあしあと」と出会い、
こんなにいるんだ!と思ったら、いてもたってもいられなくなりました。

警察の取り調べのころから「SIDS」と決め付けたことや、
検察庁で、いい加減な検分をして不起訴にしたこと、
いい加減となぜわかったかというと、
珍しくも民事の方で、もう一度実況検分したからです。
それと、警察の方で、私が子供にかけてた保険金を調べ、
託児所で亡くなってるのに、私に「保険金目当て」のよーに言ってきたこと。
託児所の責任者等、一度もお墓参りにはきません。
裁判に来たのも本人尋問の日だけです。
亡くなってから謝罪の言葉もなく、一言「弁護士に任せましたから」と
言いに来ただけです。


お写真に付いてです

うちの場合は、あの時亡くなった子の父親は今の父親ではありません。
そして、今いるこの子供たちは、半分は娘の血が入ってますが、
半分は今の父親の血です。
複雑な事情ですが、娘が亡くなった時に一番助けてくれたのは今の旦那です。
後を追おうとしてた私に生きていく喜びを教えてくれたのも今の旦那です。
裁判が終わってから封印してきたというのはそこなんです。
もう私は新しい家族を作ったからです。
そしてあれから、うちには、死んだ子の写真も思い出の物も一切家にありません。